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©上海博物馆
冬至から9画の漢字9文字で書かれた詞を毎日一画ずつ書いていきます。
「亭前垂柳珍重待春風」
9x9=81日過ぎると春が来る...
9x9=81を数えて、春を待ちの行事です。
その日のお天気で色を変えることもできますが、面倒なので一色でもOKです。
..ちなみに「垂」ですが、旧字体で書かないと9画にならないのでお気を付けください。
~>゜)~<蛇足>~~
子ども向け用を、中国に住んでいたころ、マクドナルドか、ケンタッキーでもらったことがあるような...
出てきたら紹介します。
9弁の梅の花を染めるタイプもあります。昔は女性が紅で染めたそうです。
調べてみるとてるてる坊主は中国の”掃晴娘”(サオチンニャン)が由来だそうです。
掃晴娘は天(空)の雨雲を掃いて掃除して晴れにする女神さまといったところでしょうか。
”掃晴娘”とはどんなものなのだろうかと、以前、北京っ子の李華さんにきいたところ、知らない... という返事が返ってきました。そしてしばらくたってから、
「そういえば、小さいころに、軒下に、紙で作った人形というかなんかがぶら下げてったことを思い出したけど、それが掃晴娘だったのかも」
と話してくれました。
その後調べたところ、中国最後の士大夫と言われる作家の汪曾琪(1920-1997)が、
『私の家』(我的家)という文章の中にこんなことを書いていました。
雨は相変わらず降り続いている。
従姉は紙を切ってつくった人形を壁に貼り付けた。人形は片手に箕のを、もう片手には箒を持っている。
風が吹くと、揺ら揺らと揺れる。
これが掃晴娘だ。
ほんとうに不思議なことに、掃晴娘は一日空を掃き
二日目には少しだったが晴れになった。
特徴は、紙で作るということ、名前に掃くとあるように、箒をもっていることのようです。
ほかに調べてみると、顔は白、衣装を着た胴体はいろいろな紙や布で作った人形に箒を持たせたもの... というのもありました。
日本のとは違ってカラフルな掃晴娘
(画像は台湾のもの日本の影響があるような感じ...
台湾のサイトから拾いました)
天を掃くということについて、前述の李華さんが面白いことを話してくれました。
「私は雨が降ったときに、空を掃く動作をするだけれど。
年配の人達がするようなことだから、最近は恥ずかしく、皆が見ていないときにだけするけれど。小さいころからの習慣で、雨がたくさん降っているときにするの。そのことを「掃晴」っていうのよ。」
なかなか面白い風習だと思います。
それからおまけに、小さいころ歌ったと言うこんな歌を教えてくれました。
老天爺 別下雨 蒸了饅頭 往上挙
老天爺 別刮風 蒸了饅頭 往上扔天の神様、雨降らせないでね お饅頭を蒸したら、あげるから
天の神様、風吹かせないでね お饅頭を蒸したら、あげるから
~>゜)~<蛇足>~~
北京の『晴娘の伝説』はこちらから → 『晴娘の伝説』
昔、北京に晴娘という賢く、手先が器用な娘がいました。
晴娘は切り紙が得意で、彼女の評判は各地に知れ渡り、後宮のお后様にまでその名は聞き及び、内親王方も人をやって買わせるほどでした。
ある年の六月、大雨が降り続き、何日も晴れず、北京の城下には3尺もの水があふれました。
人々は香を焚き、頭を打ちつけ天に無事を祈りましたが、なんの効き目がありませんでした。
ある夜遅く、晴娘は崩れ落ちそうな屋根の上にすわり、神様に無事を祈りました。
そのとき突然、
「東海竜王からお前を王太子の妃にとの思し召しだ。
逆らえば、北京を水没させることになる」
という言葉が響きわたりました。
晴娘はみんなを救うために、天命を受けることを伝えると、一陣の強風が巻き起こり、晴娘の姿は消え、空は晴れ渡りました。
この後、人々は晴娘をしのび、お天気の悪い日が続くと、娘たちに紙を人型に切らせ、それを門に掛けるようになりました。
これが「掛掃晴娘(グワサオチンニァン)」...掃晴娘を掛ける習慣... の由来です。
中国伝統工芸の切り紙の掃晴娘
北京傳統文化便覧・北京燕山出版社(1992年)より