吉祥図： 「三兔共耳」

昨今、「三兔共耳」のデザインを多く見かけるようになりました。
もとは敦煌莫高窟の隋時代の壁画に見受けられるデザインです。
その莫高窟の壁画を色彩豊かに現代のデザインの中に取り入れたからでしょうか、あちらこちらで取り上げられるようになったようです。
そして今年は癸卯年ということもあり、検索数が増えたせいでしょうか、ネットで引っかかりやすくなりました（＾▽＾）



輪になって走る三羽のウサギの図なのですが、
耳が一羽に一つずつしかなく、うさぎが輪になっていることで二つあるように見えるというデザインです。
円満、繁栄などを表す吉祥図となっています。
...本来の意味はいろいろあります...
...仏教壁画なので、三羽のウサギは、前世、今世、来世を意味しているようです...



~>゜)～＜蛇足＞～～
　ウサギについてちょっとしらべたところ
　一羽を「片耳」と数えたこともあったとか...
　このデザインにも共通って笑いました。
　二羽で「一耳」とかというとか、「両耳」というとか...
　ちなみに中国語では、うさぎの数詞も耳の数詞も「只（隻）」です。
　隻ということは、もとは二つでセットの一つという意味なのでしょうか。
　このデザインの解説が
　“一只兔子两只耳，三只兔子三只耳”というのが面白かったです。

~>゜)～＜蛇足2＞～～
　ちなみに癸卯年の記念切手は黄永玉氏（98歳）のデザインですが、
　その一枚が、「三兔共耳」に似たデザインで、興味深いです。　
　
　...ウサギの色は何を意味しているのだろう...

しおり： 北京の城門

北京の城門のしおりです。
北京の内城と言われる城壁の九つの門+天安門
城壁が取り壊されたときに城門も取り壊され、
現在残っているのは天安門、正陽門と徳勝門のみです。

 

絵葉書： 古代服飾

中国の古いお衣裳を紹介した絵葉書です。


ケースの表は、清の皇后のお衣裳「鳳服」です。
「鳳凰」は皇后の象徴です。

中身はこちら

清代皇袍　漢皇冕服
隋朝女服　清代鳳服
宋官礼服　唐貴婦装

ミニカードセット　『中国の伝統衣装』もよかったらご覧ください。

~>゜)～＜蛇足＞～～
　一枚ずつ紹介しようと思ったのですが、欠けがあり、
　全部ある、カバーの裏で失礼します。

仕女娯図冊

清の『仕女娯図冊』です。
喩蘭という嘉慶帝に仕えた画家が嘉慶十二年（1807年）に描いたものです。
『仕女娯図冊』は宮廷の女性が娯楽に興じる絵が8枚セットになっています。



詳しくはこちらから
　燕京雑考　>>　仕女娯図冊　

絵葉書： 紫禁城裏的運動会

秋ですね。
秋と言ったらいろいろとありますが、
「スポーツの秋」ということで、手持ちの絵葉書から
『紫禁城裏的運動会』（紫禁城内の運動会）を紹介します。

 
馬術


蹴鞠

 
投壷

 
馬球（中国ポロ）

 
捶丸　（古代中国ゴルフ）

 
射箭（射的）

 
舞剣　（剣舞）

 
摔跤（相撲）

 
杠子（鉄棒）

 
冰嬉（スケート）



~>゜)～＜蛇足＞～～
　時代が、明と清がごちゃ混ぜというのはご愛敬ですね(#^^#)
　それぞれの解説をこちらに載せています。
　燕京雑考　>>紫禁城裏的運動会（紫禁城の運動会）
　興味ある方はどうぞ！